えい!と後ろから菊丸に羽交い締めにされるが、力が入ってないため抱きすくめられた状態になる。



「あと30センチ」
「にゃにが?」




正直、手塚部長にはまだ敵わないけど、とりあえず諦める気はさらさらないから。

迷惑なんて言わないよね、アンタが言ったんだから。
今さら邪険に扱っても、逃げ回ってももう遅いから。まあ、かまってちゃんだから問題ないだろうけど。


俺より広い胸に、悔しいけど寄り添っておこう。今だけは子供扱いも許してあげる。利用してあげるよ。でも近い将来はそうはいかない。覚えといてね。


『アンタを奪いとってやるから』



そう言って真横にあった頬にキスを送ると、夕闇の商店街で猫の悲鳴が聞こえたそうな。



END



のあとのちょっとしたおまけ。



翌日。


「エージ先輩」
「にゃ!」
「なに警戒してるんすか」
「し、してないよ、してにゃい」
「かわいい後輩に警戒とか、マジ傷つくっす」
「う、、だって、」
「もーいーや。手塚部長のとこいこっと」
「にゃー!だめ!おちびだめ!」
「じゃあChuします?」
「するか!」
「あーあ、部長に遊んでもらおうかな」
「うー、うー、」



手塚「菊丸と越前は何をしている?」

不二「イチャつきじゃない?」
手塚「…そうか」
不二「嫌なら職権乱用でもして止めれば?」
手塚「何故嫌なんだ?」
不二「嫌じゃないならそのまま抱きつくのを見てればいいと思うけど」
手塚「越前、菊丸!グランド10周」



今度こそおわり!



『甘えた猫』のあらた様から相互リンク記念に頂いた小説です!!
クラックラする素敵な素敵なお話本当にありがとうございました!!